- 井側の破壊されているものは速やかに修理すること。
- 井戸流しの大破しているものは新築、小破しているものは板や亜土等で閉塞すること。
- 井戸に下水(排水施設)のないものは新たに設けること。
- 地形上他の所有地を通らなければ井戸を開設できない場所であっても、地主と協議して、開設するよう努力すること。
- 下水を新たに設けることが困難な場合は、当分、汚水溜を設けることもやむを得ないが、必ず井戸から2間以上の距離を置くこと。ただし、2間以上確保できない場合は、板又は亜土で汚水が漏れないようにすること。
- 井戸から3間以内に便所を作らないこと。既存の便所も改築の際に改めること。
- 井戸の近くで汚物を洗浄したり、魚鳥の骨腸等を捨てないこと。
- 呼び井戸の井管が壊れた時は速やかに補修すること。
- 上水用井戸の場合は、汚濁又は臭気がある時は、速やかに府庁又は担当区務所に調査を申し出ること。
- 毎年少なくとも1度井戸浚いを行うこと。
2008年4月17日木曜日
「飲料水注意法」(全10カ条)内務省明治11年5月内達乙第18号
「不潔の水を飲料に用いることは人身の健全を害することはもちろんであるが、従来の都市いおける風習で、粗造の井戸側を用いたり、下水(排水施設)がなかったり、あるいは、それがあっても井戸に極めて近いため井戸が汚染されるおそれがあるので、今後、共同私有の区別なく、別紙飲料水注意法に照らし、新築又は修理するよう、各自に伝えること。但し、時々警視官吏を巡回させて、実地検査をさせること。」
2008年4月14日月曜日
別府市上水道
(1)沿革
別府市は九州東海岸の中央瀬戸内の西端に位し、天然の地勢と山海の景勝を占め鉄路の便海運の利に富み、市街田園砂汀渓谷到る所温泉の湧水多しく、海内無比の保養慰安地として四時浴客の往来絶える事なく、その数年々百万を越え尚益々激増の優勢に在り、然るに本市は温泉の豊富なるに反し飲用に適当なる清水を得る地域極めて少なく、僅かに簡易水道を設け土管を以って引水し来たりたるも固より完全なる能はず、往々悪疫の流行を招来し発展を阻害すること著大なりしを以って、明治39年以来上水道布設に関し度々協議し、42年1月朝鮮京城水道副工事長二星三郎に嘱して自然流下式に依る設計を樹てたるも、未だ具体化するに至らず中絶の観を呈せしが、44年4月に及び機漸く熟し水源を市内鮎返の渓谷に卜し、工費総額29万円を以って向かう2ヵ年の継続事業とし、同年5月16日町会の議決を経て施工及び国庫補助下附の稟請書をその筋に提出したるも、設計内容の不備及び国庫補助の詮議不可能となりたる等の為め、設計内容の改訂予算及び収支方法の変更を行い、大正元年10月21日改めて町会の議決を得その筋に再稟請し、2年7月11日に至り敷設の件認可せられたるを以って諸般の準備を整へ、大正3年3月工事に着手し6年3月竣工給水を開始せしものなり。
(2)工事設計大要
給水区域 市内大字別府及び濱脇の市街部
給水予定人口 25,000人
給水量 1人1日平均3立方尺同最大4立方尺、時間最大7立方尺
水源
乙原貯水池及び鮎返聚合池の両者を併用す、乙原貯水池は全水量の6割を供給する水源にして、頂長200尺、直高54尺、半径300尺の円弧より成る重力式粗石コンクリート堰堤を築造し、満水面積770面坪貯水量645,000立方尺、有効水深40尺、有効貯水量630,000立方尺を貯溜し、12寸導水管により浄水場に送水す。鮎返集合池は全水量の4割を取水する水源にして、乙原貯水池の東方約500間を距つる見牛の瀧壺を利用し上下2個のコンクリート堰堤を築き、水面積上下約50面坪を貯溜し6寸管により浄水場に導水す。
浄水場
鮎返集合池に近き市内字朝見に在り、濾過池3個及び配水池2個を設備す。
濾過池
長90尺、幅56尺、深8.75尺の粗石コンクリート造にして、濾過床の厚4尺濾過速度1画夜8尺3個の内1個は予備なり。
配水池
各長55尺、幅36尺、有効水深11.5尺、有効容量19,065立方尺、2個を合し人口25,000人に対する最大給水量の約9時間分を貯溜するに足る、鉄筋コンクリート造にして各池共3条の導流壁を設け接水面は煉瓦張となし、アスファルト防水工を施し池上には全部共蓋を設け厚2尺の堆土を行い通気孔を備える、溝水面の標高海抜227.5尺なり。
配水管
12~4寸内径の鋳鉄管にして幹線を12寸管とし、漸次小管を分岐し普く市街に給水す、尚我邦の水道工事に於いてコンクリート混和剤として珪藻土を使用した。
(3)拡張計画
上水道完成以来浴客激増し本市の発展益々著しく、大正13年末の人口将に4万に垂んとし給水に不足を来し、時に制限給水を行うの止む得ざる状態に陥りしを以って、拡張工事を行うに決し14年2月市会の議決を経て施工をその筋に稟請し同年7月31日認可あり、実施設計も亦15年1月23日付認可せられたるを以って、目下鋭意起工の準備中なりという、計画の大要次の如し。
給水区域 別府市一園
給水予定人口 75,000人
給水量 1人1日平均4、同最大6立方尺
導水管 水源は在来通りなるも、乙原貯水池より浄水場迄新たに14寸管1条を増設す。
量水池 導水管の終点に量水池を新設す。
濾過池 コンクリート造長29.45m、幅20.15mのもの4池を増設し、尚従来の経験に徹し水質良好なるを以って1画夜の濾過速度を4mに変更す。
配水池
新たに長21.5m、幅18m、有効水深4.3mのもの2池を築造す、其の底及び側壁はコンクリートにして導流壁及び覆蓋は鉄筋コンクリート造なり、以って人口75,000人に対する最大給水量の8時間分を貯溜せんとす。
配水管
第2幹線として新たに406.4mmの鋳鉄管1条を増設し、秋葉町4丁目に於いて在来の幹線に連絡せしむ。
工期 大正14年度より着手し、16年度に於いて竣工の予定なり。
(4)工費及びその財源
省略
(5)関係技術者
創設工事
工事部長 技師 大塚藤十郎
同 石井一夫
拡張工事
顧問 工学博士 西田 精
主任 技師 石崎 貞二郎
別府市は九州東海岸の中央瀬戸内の西端に位し、天然の地勢と山海の景勝を占め鉄路の便海運の利に富み、市街田園砂汀渓谷到る所温泉の湧水多しく、海内無比の保養慰安地として四時浴客の往来絶える事なく、その数年々百万を越え尚益々激増の優勢に在り、然るに本市は温泉の豊富なるに反し飲用に適当なる清水を得る地域極めて少なく、僅かに簡易水道を設け土管を以って引水し来たりたるも固より完全なる能はず、往々悪疫の流行を招来し発展を阻害すること著大なりしを以って、明治39年以来上水道布設に関し度々協議し、42年1月朝鮮京城水道副工事長二星三郎に嘱して自然流下式に依る設計を樹てたるも、未だ具体化するに至らず中絶の観を呈せしが、44年4月に及び機漸く熟し水源を市内鮎返の渓谷に卜し、工費総額29万円を以って向かう2ヵ年の継続事業とし、同年5月16日町会の議決を経て施工及び国庫補助下附の稟請書をその筋に提出したるも、設計内容の不備及び国庫補助の詮議不可能となりたる等の為め、設計内容の改訂予算及び収支方法の変更を行い、大正元年10月21日改めて町会の議決を得その筋に再稟請し、2年7月11日に至り敷設の件認可せられたるを以って諸般の準備を整へ、大正3年3月工事に着手し6年3月竣工給水を開始せしものなり。
(2)工事設計大要
給水区域 市内大字別府及び濱脇の市街部
給水予定人口 25,000人
給水量 1人1日平均3立方尺同最大4立方尺、時間最大7立方尺
水源
乙原貯水池及び鮎返聚合池の両者を併用す、乙原貯水池は全水量の6割を供給する水源にして、頂長200尺、直高54尺、半径300尺の円弧より成る重力式粗石コンクリート堰堤を築造し、満水面積770面坪貯水量645,000立方尺、有効水深40尺、有効貯水量630,000立方尺を貯溜し、12寸導水管により浄水場に送水す。鮎返集合池は全水量の4割を取水する水源にして、乙原貯水池の東方約500間を距つる見牛の瀧壺を利用し上下2個のコンクリート堰堤を築き、水面積上下約50面坪を貯溜し6寸管により浄水場に導水す。
浄水場
鮎返集合池に近き市内字朝見に在り、濾過池3個及び配水池2個を設備す。
濾過池
長90尺、幅56尺、深8.75尺の粗石コンクリート造にして、濾過床の厚4尺濾過速度1画夜8尺3個の内1個は予備なり。
配水池
各長55尺、幅36尺、有効水深11.5尺、有効容量19,065立方尺、2個を合し人口25,000人に対する最大給水量の約9時間分を貯溜するに足る、鉄筋コンクリート造にして各池共3条の導流壁を設け接水面は煉瓦張となし、アスファルト防水工を施し池上には全部共蓋を設け厚2尺の堆土を行い通気孔を備える、溝水面の標高海抜227.5尺なり。
配水管
12~4寸内径の鋳鉄管にして幹線を12寸管とし、漸次小管を分岐し普く市街に給水す、尚我邦の水道工事に於いてコンクリート混和剤として珪藻土を使用した。
(3)拡張計画
上水道完成以来浴客激増し本市の発展益々著しく、大正13年末の人口将に4万に垂んとし給水に不足を来し、時に制限給水を行うの止む得ざる状態に陥りしを以って、拡張工事を行うに決し14年2月市会の議決を経て施工をその筋に稟請し同年7月31日認可あり、実施設計も亦15年1月23日付認可せられたるを以って、目下鋭意起工の準備中なりという、計画の大要次の如し。
給水区域 別府市一園
給水予定人口 75,000人
給水量 1人1日平均4、同最大6立方尺
導水管 水源は在来通りなるも、乙原貯水池より浄水場迄新たに14寸管1条を増設す。
量水池 導水管の終点に量水池を新設す。
濾過池 コンクリート造長29.45m、幅20.15mのもの4池を増設し、尚従来の経験に徹し水質良好なるを以って1画夜の濾過速度を4mに変更す。
配水池
新たに長21.5m、幅18m、有効水深4.3mのもの2池を築造す、其の底及び側壁はコンクリートにして導流壁及び覆蓋は鉄筋コンクリート造なり、以って人口75,000人に対する最大給水量の8時間分を貯溜せんとす。
配水管
第2幹線として新たに406.4mmの鋳鉄管1条を増設し、秋葉町4丁目に於いて在来の幹線に連絡せしむ。
工期 大正14年度より着手し、16年度に於いて竣工の予定なり。
(4)工費及びその財源
省略
(5)関係技術者
創設工事
工事部長 技師 大塚藤十郎
同 石井一夫
拡張工事
顧問 工学博士 西田 精
主任 技師 石崎 貞二郎
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